日本語生徒 Rちゃん ①
南米出身の、Rちゃんのお話。
今年日本に来て、日本語は超初心者の状態から学習を始めました。
持ち前の明るさと勘の良さで、授業はリズムよく進みますし、飲み込みも早いです。
そんな彼女が、ある日の授業の冒頭、とてもかわいい質問をしてきました。
「『Vamos brincar』(遊ぼう)って日本語で何て言うの?」
学校で友達と遊びたいけど、誘う言葉が分からない。
だから、これまで、休み時間に友達を誘えなかった。
なんて愛しい!そして、なんて大事な質問でしょう!
小学生の彼女にとって、この言葉は、友達とつながる魔法の言葉に近いでしょう。
これまで、彼女にとって大事な大事なこの一言をなぜ教えてこなかったのか。
自分を叱りたいくらいでした。
「いっしょに あそぼう」
「おにごっこを しよう」
「かくれんぼを しよう」
その3文を、何度も何度も練習しました。
〝友達の肩を叩いて、友達が振り向いたら、
Bちゃん「いっしょに遊ぼう」
友達「いいね。何する?」
Bちゃん「おにごっこを しよう」
と会話する”
という設定の練習までしました。笑
その日の授業の最後に、
「明日、Rちゃんが友達と遊べるように祈っているね」
と言うと、
「私も・・・!」
と彼女は返しました。
彼女の気持ちがいっぱいつまった返事でした。
Rちゃんがこれから、休み時間に、友達といっぱい遊べますように・・・!