部活文化
部活文化は日本特有のもの。
日本で生まれ育った人間からすると、中高で部活に入ることは一般的で、部活での経験が青春そのものというイメージもあります。
でも、海外から来た子からしたら、授業の後にほぼ強制で部活動をしなければいけないのは、違和感があるのは当然ですよね。
現在中2の生徒さん(国内在住)は、美術部に所属しているのですが、その美術部に入ったのは「他に選択肢がなかったから」とのこと。
彼女の中学校は外国にルーツのある子が多いのですが、『海外から来た子達は美術部に行く』というのがこの学校の不文律のようで、彼女は本当は歌が好きだけれども美術部に入ったそうです。
すごく素直で真面目な彼女なのですが、最近は部活はサボっている様子。
(来日直後の)1学期は「楽しい!」と言っていたのが、2学期には「楽しくない」、今学期になったら「行ってない」と言い出しました。
学校の先生に何か言われる?と聞いたら、「最初は言われた。部活中に喋ってばっかりいたから。でも、今は言われない。」とのこと。
部活内が静かになるなら来なくてもいい、ということではないですよね、先生…..?
と心の中で一瞬思ってしまいましたが、きっと先生も話すチャンスを色々考えてくれているのだろう!と学校を信じたい私です。
多感期で元から色々なことに悩んだり反発したりする時期ですが、彼女が部活に行かない理由はただつまらないからだけではないはず。
オンラインレッスン中は近くに家族がいて話しにくいこともあるだろうと思い、緊急事態宣言が明けたらどこかお出かけしようね♪と話しているところです。
(幸い家がそんなに遠くなく、会おうと思えば会える距離に住んでいます。)
お母様も彼女の学校生活について気にかけています。
ただの習い事の先生でしかない私が余計な気を回し過ぎてもお節介なだけなので静観しているところですが、彼女が学校の先生ともゆっくり話ができることを願っています。