【ステップアップの場であり、フィードバックの場であり、シェルターでもあり】

集団での学習は楽しいものです。
 
 
 
私は決して小学校担任の仕事が嫌いになって転職をしたわけではなく、学校の先生方の仕事は尊いものですし、集団授業の楽しさは個別授業では味わえない楽しさがあると思っています。
 
 
 
友達と学ぶから出会える新しい考えは、個別授業では得られない素晴らしい気付きです。
 
 
 
個別授業、集団授業、どちらがいいというものではなく、それぞれの授業の役割があります。
 
 
 
しかし、現実として、日本語学習中の子どもたちは、学校の集団授業で置いてきぼりになりがちです。
また、自ら殻に閉じこもってしまうことも。
 
 
 
「日本語を間違えたら恥ずかしい」気持ちとか、日本語で考えることが難しかったりとか、各々の理由があります。
 
 
 
 
 
では、日本語学習中の子どもたちを”集団へつなぐ”ために、個別授業はどんな役割を担っていくべきか。
 
私は、ステップアップの場であり、フィードバックの場であり、シェルターの役割もあると思っています。
 
 
まず、(小)集団にいくまでの、ステップアップ。
 
 
それから、集団にいってみたけど分からなかったところ、更に磨きをかけるべきところを復習するための、フィードバック。
 
 
そして、不安や恥ずかしさ、それらの気持ちを「大丈夫だよ、あなたは頑張っているよ」と受け止め、背中を押す、シェルター。
 
 
 
 
 
個別授業を受ける目的は様々ですが、この時間が、「癒し」「元気をもらう」「安心できる」など生徒さん一人ひとりにとってプラスの時間になるよう願います。