「わたしの行った家庭内での文字指導」~漢字学習への拘り~
タイ在住のまき先生の海外子育て体験談 part2です。
タイの田舎で子どもと2人。家で日本語学習を進めようとした私ですが、なぜ漢字だったのでしょう。
それには、3つの理由があります。実は日本滞在中、知人に一年先の文字学習を勧められました。それを鵜呑みにした私は子どもへ幼稚園年少でひらがな、年中でカタカナ、年長では小学校1年生の漢字学習を遂行しようと必死でした。息子は幼稚園の頃から図鑑や大好きなキャラクターの本を見ながら、ひらがなとカタカナを何となく覚えていました。タイへ戻り、ひらがなとカタカナを強化しながら、その次は漢字へというのは自然な流れでした。
でも、どのように進めたらいいのか…。そんな中見つけたのが、学年別漢字配当表でした。この配当表との出会いから漢字学習を始めることとなったわけです。どの漢字からスタートしたらよいか分からないわたしにとって学年ごとに簡単な漢字から紹介された漢字配当表は本当に魅力的でした。実際、低学年の漢字は画数が少なく、日々の練習ドリルを進めやすかったです。
漢字学習を進めたもう一つの理由は、日本一時帰国の際の小学校体験入学のためでした。漢字ドリルをこなし、とにかく漢字を一つでも多く覚えたら 「こくご」などの教科書が読めるようになり、実際小学校へ体験入学したら、こくごの授業についていける!体験入学の短い期間、充実した学校生活が過ごせるだろうと思ったからでした。
そして三つ目の理由が、漢字ができるようになれば、読む力がつき読書の幅も広がる、と漠然と思ったからです。このようにわたしは、ひらがなカタカナ、漢字と順序だてて教え、漢字習得数を増やしていくことが、子どもたちと読書や日本の生活を深く関わらせる条件になると信じていたのでした。