この子のタイミングで、いつか芽が出る時が来る

海外在住の日本語学習者 Lちゃん

アメリカ在住4歳のLちゃん。お母様日本人、お父様アメリカ人。お兄さんとLちゃんの2人兄妹。

お母様は家庭内で日本語で話しかける時間を作るよう心がけてらっしゃるそうですが、お子さんたちは英語で話します。

お母様が手遊びをしたり絵本を読み聞かせたりしていらっしゃるので、動物やくだものなど、「わんちゃん」など手遊びや絵本に出てくるものは知っています。

そんなLちゃんは昨年2月から弊社でレッスンを受けてくれています。

あるレッスンで、突然の日本語！

4歳という年齢的にも30分のレッスンに慣れるのに時間は少しかかりましたが、完全日本語のみのレッスンでも回を重ねる毎に楽しそうに参加してくれるようになりました。

10月のあるレッスンで、感動的なことが！

「にほんの、ひこうきの、いくの」

日本語で話し始めたんです！

これまで単語を言うことはあっても、文章で話そうとすることはありませんでした。

それが突然、このレッスンの日は、zoomがつながった瞬間から、文章で一所懸命話そうとしてくれました。

もちろんまだまだ正しい文章にはなっていないのですが、「話したい」という気持ちが強く伝わってきました。

これまでの週1回30分レッスン×8ヶ月で積み重ねてきた語彙、ここまで培った自信、12月に日本に行くことによる意欲の向上…きっと諸々相まって、彼女のこの日が来たのだと思います。

なかなか形に表れない日本語学習…でも！

日本語の勉強を続けていても効果はすぐには形になって表れず、悩む方もいらっしゃると思います。

でも、いつかきっと芽が出る時が来る。そのタイミングは、子どもによって違うでしょう。

それでもきっと、今やっていることは無駄ではありません。

お子さんの中で静かに、少しずつ、育っていることと思います。

このLちゃんも、これから更にどのように伸びていくか、とても楽しみです！

過剰に期待せず、今のLちゃんの興味関心を大事にしながら、ゆっくりじっくりご家庭と二人三脚で歩んでいけたらと思います。