海外子育てコラムbyゆか先生【子どもとの時間】

【ゆか先生】
イギリス在住。2児の母。光JSで日本語レッスンを担当中。
約20年前、海外で、私しか日本語を話す人がいない環境の中で、果たして日本語が話せるようになるのかな?と不安で始まった子育てですが、
子供たちが小さかった頃のことを考えると、とにかく「一緒に楽しむ」時間が多かったかなと感じます。
日常よくやっていたことや続けていたことはボードゲームと読み聞かせです。幼児期から低学年はかるたが定番でした。
ひらがなに無理なく楽しく触れていけるので、海外にいる子供たちにはとてもいいと思います。小学生時代は子供たちの好きなキャラクターの旅行ゲームやすごろくなどを何十回やったかわかりません。
現地語で遊んでもいいと思うので、そのときは日本語で
「すごい!」「やったね!」「○○ちゃんの番」など
ちょっとした言い回しを何回も使ってあげるとゲームをしながら日本語にもふれられますね。
何よりゲームを通して子供と対話しながら親子で楽しい時間を過ごすことは、その後の子供たちの日本語の大きな土台になっていくかなと思います。
ちなみに今でもボードゲームはお薦めです!
読み聞かせは小学生終わり頃までほぼ毎日やっていました。
話の内容が分からないときもあったかもしれませんが、今でも昔話を覚えていたり、読んだ本の内容を思いだしたりするなど自然と記憶に残ってくれているのかな、と思います。
たとえ日本語が分からなくても、現地語の本や現地語に訳して読んであげてもいいかもしれません。
「そこから日本語ではこう言うんだよ」と話しながらひとつでも単語を覚えたり、心に残っていくと思います。
忙しい日々の中で難しいときもあるかもしれませんが、お父さんお母さんがお子さんたちと向き合うそんな時間の積み重ねから、日本や日本語への興味も広がり、きっと未来へつながっていくと信じています!