さとこ先生の海外子育てコラム15「フランス&ドイツの教育」

 

フランスの教育がどういうものかといいますと、まず、子供たちは3歳から学校に通います。

公立の学校は無料です。ここで集団生活に慣れ、同時に5歳からは読み書きの基礎学習を始めます。つまり、小学校に入る頃にはアルファベットの読みくらいはある程度習得済であることが期待されるわけです。

また、カナダ、ドイツ、日本の教育をみてきた私からすると、子供の生活への公の教育の介入の度合いが大きいと感じます。学齢期前の子供たちの保育は同時に教育であるという信念があるからこそ、国家がここまで手厚く無料保育(教育)を提供するのでしょう。学校も規律を重んじる雰囲気が強かったです。

ドイツも9歳からギムナジウム(高等教育機関への進学を目指す)組とそうでない組に別れますが、それまではわりと自由な環境でのびのび過ごすという印象を受けました。

本も集団行動に参加することが大変重要な社会ではありますが(というか日本では集団参加をしないという余地はなし)、保育園という枠組みが存在するくらいですから、保育という感覚もまだ強いのではないかと思います。

 

 

 

我が息子はといえば、自分の名前をちょっと書けるくらいのレベルで2年生に入りました。しかも新しい環境はフランス語です。どれほどの遅れだったかは想像に難くないのですが、私たちにもどうしようもないことです。

最初の1年間は家で宿題補助のために家庭教師に来てもらっていましたし、学校でも週に数回、外国人児童向けの取り出し授業に参加していました。先生からはしょっちゅう注意されていましたが、言葉が不自由な割に友達には困っておらず、とくに孤独な感じはなかったので、親の方から学校の成績や勉強についてうるさく言ったことはありませんでした。

フランス語がほかの生徒に比べて遅れていることは明らかだったので、口出ししても仕方ないかなと思っていました。学校に行き渋ることも多々ありましたが、これも大目に見て、上の子供たちほど厳しく接することはなかったです。

 

そもそも小さい頃から基本的に親の言うことは聞かない子供だったので、強制的に何かをさせるという考え自体がすでに私の中にはありませんでした。

ですから、欠席日数の多さについては親の方にも厳重注意の手紙が来ていたものの、こればかりはどうしようもないと半分諦めていたところはあります。

 

16へつづく…

 

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