さとこ先生の海外子育てコラム9 【ドイツ語、フランス語、英語、そして日本語】

長女8歳のころ in ドイツ

8歳でドイツに移り、ここでも(思った通り)学校に行き渋りましたが、父親が無理やり学校に連れて行くことで解決。友達もできて、なんとか通うことができました。ドイツ語は喋っていたのかどうかも正直よくわかりません。なにせ親も全くドイツ語ができず、なんだかよくわからないうちに1年終わった・・・という感じだったのです。

長女10歳のころ inフランス

10歳からはフランスに引っ越したのでこんどはまた新しい環境、新しい言葉で頑張ることになりました。学校に行くのはいやだったのでしょうけど、3回目ともなるとさすがに文句は言わなくなり、淡々と通っていました。あとから聞くとずいぶん嫌だったようですが、表面的にはそういうことは口に出しませんでした。

日本語絵本の読み聞かせ

・・・と学校嫌いの話ばかりになりましたが、学齢期前から小学校時代はずっとこんな具合だったので、とにかく学校生活がうまくいきますように、という方向に目が向いていたような気がします。一応、日本語の絵本の読み聞かせだけはしつこく続けていましたが、9歳くらいからは本人があまり興味を持ってくれなくなった気がします。

子どもたちの公用語

フランスには小学校最終学年から17歳(高校2年)まで住んでいました。言語は学校ではフランス語、家では英語、日本語、ちょっとイタリア語・・・という状態でしたが、子供たちは勝手に英語を自分たちの公用語に決めたので、子供たちのあいだでは英語を話すようになりました。

 仏語は相当苦労したようです。ただ、フランスの小学校は外国人生徒向けの言語クラスがあり、そこに入って1年くらい、いわゆる「取り出し授業」を受けていました。大変手厚いと思います。友達と普通に話ができるようになるまで、おそらく1年はかかったと思います。

▼さとこの海外子育てコラムシリーズ:そのほかの記事も読む

↓長男SKくんのケース

①私と私の家族

②どの言葉で育てるか

③なぜ継承語教育か

④はじめての子育てin異文化

⑤それぞれの言葉で話すという選択

⑥長男SKくんの場合 (完)

↓長女Nさんのケース

⑦サードカルチャーキッズ

⑧日本語は問題ないけど…