さとこ先生の海外子育てコラム8 【日本語レベルには問題ない!けど…】

長女のNは、外で口を開かないタイプの子供でした。親が意気込んで公園に連れて行き「さあ、お友達がたくさんいるから、一緒に遊んでおいで!」と背中を押しても、絶対拒否するタイプ。

兄がいれば一緒に遊ぶけど、一人だったら親のそばから離れない。4歳になってトロントの日本語学校に入れると、なんと1年間、教室で一言も言葉を発しませんでした。家では流暢な日本語で話しているにもかかわらず・・・。気は強いけれど、目立ったり注目されるのがとにかく嫌な子でした。

 英語にも慣れてほしいと3歳くらいからプレスクールに入れましたが、楽しそうに過ごしているところを見たことがありませんでした。4歳からの公立の幼稚園は午前中だけだったのでなんとかなりましたが、1年生になると学校に行きたがらないことが多くなり、かなり手を焼きました。

先生には「とりあえず学校までは連れてきてください」と言われたので、最終的に父親が泣く娘を抱えて学校に連れていきました。かなりの強硬手段でしたが、その日を境に毎日学校に通うようになりました。

後になってから本人が言っていましたが、やはり英語に苦手感があったようです。それに加えて、元々学校のような環境が苦手なタイプだったのでしょう。一度、日本に帰省した際に現地の小学校にも体験通学をさせましたが、日本語に全く問題がなかったにもかかわらず、2日で行くのをやめてしまいました。

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↓長男SKくんのケース

①私と私の家族

②どの言葉で育てるか

③なぜ継承語教育か

④はじめての子育てin異文化

⑤それぞれの言葉で話すという選択

⑥長男SKくんの場合 (完)

長女Nさんのケース

⑦サードカルチャーキッズ