子ども自身で広げる日本、日本語の世界【まき先生の子育てコラム10】】
タイは2020年3月から新型コロナウイルス感染症拡大の波を受け、ロックダウンが続きました。娘はステイホームの間、百人一首をタイ語に訳し自分の知識を更に広げていきました。
少し前ですが、息子は初めて外の世界へ向けて自分の日本語で自分の思いを伝える、という経験をしました。それは、息子が中学1年と2年の時に参加した日本語コンテストでした。文法、スピーチ、作文で競うコンテストでした。学校の日本人の先生の勧めで中学1年生の時に初参加しました。
初回はスピーチ、作文部門は共にぼろぼろで スピーチはただただ人前で話すのが恥ずかしかったそうです。1回目の経験から2度目もスピーチと作文に怯えながら挑んだそうです。
作文タイトルは“(タイの)便利な社会”。スピーチタイトルは、“タイにいる外国人”でした。
帰宅した息子が2度目は意外と良かったというので、何を書き、何を話したのか聞いてみました。すると、スピーチ、作文共にタイの世の中の規則や、タイ社会に批判的な言動が多く少し気になりました。
しかし、本人は審査員に言いたいことが言え、伝えたいことが伝えられた。作文は1時間半みっちり自分の考えや意見を書いてきたからと気にする様子はありませんでした。
そして帰宅後、いかにその時間が刺激的で楽しかったかを熱弁し同じ体験をしてほしいと、娘を誘っていました。
日本語に対し、とても前向きで次どんなタイトルが来ようと書きたいことを書いて、言いたいことを言うんだと積極的でした。知りたい、わかりたい気持ちから、人に伝えたい、共有した気持ちへの変化を見守れて本当によかったです。
まき先生の過去のエピソード
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① 親が始めた日本語指導から 子どもが自ら切り開く 日本、日本語の世界