最終回【今思う、子どもの学びと親である私ができること】まき先生の海外子育てコラム11

タイで日本語子育てをされてきたまき先生のコラム、最終回です。

 

 

私が今自分の子育てを振り返り気づくことは、子どもたちが日本、日本語の世界から楽しみを見つけ、楽しさから自発的に学ぶまで時間がかかったということ。それは同時に子どもたちと私にとってもとてもいい時間だったということ。

 

龍馬の世界をもっと知りたいと掘り下げたり、楽しそうに日本語で自分の思いを表現する息子を、そして大好きな百人一首の歌の世界へタイムスリップする娘を見ながら気づくのは、子どもたちの感じるおもしろい、知りたい、書きたい、言いたい、伝えたい、そして知って欲しいという気持ち全てが、日本語の学びに通じていたということ。

 


 実は幼稚園生の時、漢字を学習していた時期にも、そんな時間がありました。子どもたちはタイ人の祖父母に漢字という文字を紹介したい、運転中の私に漢字を言葉で表現して分かって欲しい、娘に貝で漢字を教えたい息子。子どもたちのそんな欲求が、学びに繋がっていきました。

 

楽しみから学ぶこと、それは学んだことが、次の学びへ繋がっていくことではないかとも思います。
 

これからわたしが子どもたちへ望むもの、それは子供たちがそれぞれ新たな楽しい日本、日本語の世界へ探求心を持ち続けてゆくこと。 

 

そして 親としてわたしのできること。

それは、子どもたちの興味の世界につかず離れず大切に寄り添い、時に情報の種まきをし、よき聞き手であること

ずっとずっとそうあり続けたいと思います。
長い間読んでいただきありがとうございました。

 

 

まき先生の過去のエピソード

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① 親が始めた日本語指導から 子どもが自ら切り開く 日本、日本語の世界

② わたしの行った家庭内での文字指導」~漢字学習への拘り~

③ 新しい環境に慣れるまで

④家で行っていた4つの文字指導

⑤息子の漢字学習拒否~漫画との出会い

⑥息子の出会った日本、日本語の世界

⑦娘の出会った日本語の世界

⑧わたしと子どもたちに起こった変化

⑨わたしと子どもたちで広げる日本と日本語の世界(前編)

⑨わたしと子どもたちで広げる日本と日本語の世界(後編)