【長いトンネル…】さとこ先生の海外子育てコラム18

 

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そんなわけで、17歳の次男と私たち親の前には長い長いトンネルが続いています。明るいんだか暗いんだかもよくわからないトンネルです。

そもそもトンネルを抜けて「上がり」がある人生なんてあるのか?という疑問も湧きます。

 

親の私がこの4年で学んだことは、「本人がやりたくないことをやらせることは不可能」ということです。

正直なところ、あのままフランスにいても、どのみち高校には行けなかったのではないかと思うのです。

どちらにしても、何か学校的なものに苦しんできたのかな・・・とも思います。学校というシステムに迎合したくなかったのかな、と。

 

 

世の中では親、学校、社会が期待することを立派に成し遂げる子供たちが理想とされ、当然私たち親も、自分の子供にはそうであってほしいと願っているはずです。

成績優秀でいい大学に行けというのは高望みだけど、せめて高校はしっかり卒業して自立してね、と。

 

 

なぜならそれが子供のためであるという信念があるからです。そんな期待があるから、こんなに「普通の道」から外れて、みすみす苦労する道を選んでいる息子が理解できない。

私の育て方の何が間違ってたんだろうと涙に暮れるてしまうわけです。

 

 

 

 

これまでのお話はこちら

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第3子:Tさんエピソード

13. 第三子:Tさんのケース

14. 幼稚園から小学校編入まで

15. フランス&ドイツの教育

16. 不登校の始まり

17. フランスからイタリアへ

 

第1子:長男SKさんのエピソード+さとこ先生の自己紹介

1. 私と私の家族について

2. どの言葉で育てるか

3. なぜ継承日本語教育か

4. はじめての子育てin異文化

5. それぞれの言葉で話すと言う選択

6.長男SKくんの場合/完

 

第2子:長女Nさんのエピソード

7. サードカルチャーキッズ

8. 日本語レベルには問題ない!けど…

9. ドイツ語、フランス語、英語、そして日本語

10. 高校生でイタリアからフランスへの移住

11. 長女Nさんのアイデンティティーについて

12. 長女Nさん編・完